深川の澪通り木戸番小屋に住む「笑兵衛」53歳「お捨」49歳の老夫婦に話を聞いてもらいたくて男と女がやってくる人情話(短編八話)。どうしょうもない男に女が惚れる。支える女は、その日暮らしに、なんともならなくなって 「さて、どうしたら」と木戸番の老夫婦に相談を持ち掛ける。いつも男が「ろくでもない最低な男」というところが気にいらないのだが、まぁ普通の男は小説にはならないね。タチが悪い男が登場するのだ。作者が女性ということもあるのだろう。話の「おち」というか結末は読者に委ねられている。
PS
TVドラマにも成っているそうですがオイラは見ていない。初出は1989年なので35年以上経過して朝日新聞出版が刊行している。人情話が蘇ってきて嬉しいなぁという反面、どうしてクズなような男を女が支えなきゃいけないの?現代でもそんな女性が存在するのだろうか?とも考えてしまう。
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