作者の短編集「吹いていく風のバラッド」(1981年刊)の中の1篇で女が煙草をすって、新聞を読んでいる自分の旦那を拳銃で撃ち殺す。わずか4ページほどのショートストーリなのだが、「すごいな!」とオイラは完全に片岡義男の虜になった。作者の物の対するこだわりの描写がショートストーリには生きてくる。本書は「道」「車」「オートバイ」へのこだわりを作者の50年間からチョイスしたエッセイとも短編小説ともいえる。しかし前後の関連はないので違和感もある。
父親が買ったばかりのステーションワゴンを父親不在の時に持ち出して友達と海岸へドライブに出かけるのだが、案の定トラブルは起きる。最後の赤いステーションワゴンが切なくなるラストシーンが好きです。ショートストリーが62篇・写真も数多く掲載されている。5編はJAFメイトに2016~17年に掲載された。
ブックオフの店舗には片岡義男の文庫本がズラリと並んでいた。オイラは読む本が無くなると懐かしさもあって手に取っていたのだ。ところが今年の2月頃だと思うけど、沢山並んでいた文庫本が姿を消したのだ。一冊も残っていなかった。2月はオイラが長野へ20日間暮らしていた時、長野の2件のブックオフで探していたが1冊もなかった。誰かが買い占めたか?それともブックオフが一斉に処分したか?不思議だとおもっている?
PS
メルカリで検索すると「吹いていく風のバラッド」文庫本は1冊4000円~9800円の値段がついている。そんな馬鹿なぁ!いくらなんでもひどいだろう!ブックオフオンラインでは在庫が無い。オイオイ!やっぱりすべて処分してしまったのだろうか?
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